成瀬映画に登場する風景
NEW2019.6.9
『女人哀愁』A(1937年)
『おかあさん』『杏っ子』のロケ地に関してご教示いただいたブログ名「グズグズ」さんからまたメールを頂戴した。
『女人哀愁』の冒頭、広子(入江たか子)の勤務する洋書店は、銀座で今も営業中の老舗書店「銀座 教文館」ではないかとのこと。
指摘されてあらためて現地へ行ってみたが、建物の外観と書店を入ってすぐに左側に階段があるレイアウトも含めて、ここに間違いないと思われる。
ネット検索するとこの「教文館ビル」は、チェコ出身の建築家アントニン・レーモンド(ANTONIN RAYMOND)によって設計された。
現在の建物は改装されているが、昔の写真を見ると画面写真と同じ外観だ。
成瀬映画の『夫婦』『秋立ちぬ』にも登場した銀座・松坂屋(現GINZA SIX)も彼の設計とのこと。
銀座4丁目の交差点の三越の前あたりから見たアングル。画面中央が「銀座 教文館」。画面写真の左側には服部時計店ビルが映っている。
画面写真は、教文館から前の銀座通りを見たアングル。
画面写真は、教文館の入口の様子。左側に階段が映っているが、これは今も変わらない。1Fのレジの位置は変わっているようだ。
セットということも考えられるが、おそらくそのまま店内でロケーションしたと推察する。
画面写真は有楽町駅のガード下のショット。おそらくここではないかと写真撮影した。ガードをくぐった先が「晴海通り」